ディジタル伝送理論

変復調や帯域制限のせいで、どのようなディジタル通信でも通信速度を上げるに従って符号間干渉の問題が厳しくなって来ます。 この影響を軽減するための波形整形、等化などの問題について調べます。

符号化変調

ディジタル化(符号化) された情報を伝送する場合、送信信号は変復調器の回路などで発生する雑音によって誤りを起こしますが、 その雑音の影響を軽減する誤り訂正符号化技術と符号化された情報を搬送波に乗せて送信する変調技術を一体化させることによって、 今までと同じ信号点エネルギーで同等の誤り訂正能力を持たせたまま、一度により多くの情報を送れるようになります。 つまり、限られた周波数帯域と信号電力で、より高速かつ信頼性の高い通信が行なえるようになります。 この通信方式を符号化変調方式と呼び、主に、ディジタル衛星放送やディジタル地上放送で使われています。 本研究では、変調方式によって送信可能な信号点の構成方法や信号点と符号化された系列の対応関係を決定するアルゴリズムについての研究を行ないます。

光空間多元接続方式

光空間伝搬を用いた通信はビル間や室内のデータ伝送、電話、路車間通信などに実用化されています。 光無線LAN は法規制がないため、光搬送波の持つ広帯域が自由に利用できます。 光搬送波は室内の壁や天井で完全に反射してしまうため、隣接ネットワークとの干渉が起こりません。 従って、室内の電器機器に対する電磁干渉の影響を考えずに済むなどの利点が挙げられます。 本研究では、光無線ネットワークにおいて、多元接続方式であるCDMAへの適用について考え、 従来の光無線多元接続方式を用いたものよりも、より柔軟なネットワーク構成を作り上げることを目指します。

CDMA方式によるマルチメディア移動体通信

CDMA(Code Division Multiple Access)は、各ユーザに固有の拡散符号を割り当てて多元接続を行う方式であり、 スペクトル拡散通信とも呼ばれています。 CDMA は音声だけでなく静止画像・動画・コンピュータデータなどの各メディアに柔軟に対応できるため、 21世紀の第3世代移動体通信(IMT-2000)に向けて、現在、盛んに研究されています。 本研究ではモバイル・コンピューティングに必要不可欠となるマルチメディア通信全体の効率をどれだけ上げるかを目指します。

OFDMマルチキャリア変復調

PSKやQAMなどのディジタル変復調は単一搬送波で伝送されるが、OFDMでは直交関係にある複数の搬送波を互いに重畳させてデータ伝送を行う。 ディジタル放送ではOFDMが使用されており、ゴーストなどの妨害に強いという利点がある。 ここでは、OFDMに誤り訂正を加えたCOFDMについて考えてみる。

ターボ符号

1993年に登場したターボ符号はビット誤りを生じさせずに伝送できる最大の伝送速度(理論可能な限界値)に近い特性を有して、 符号化や復号化が簡単であり、次世代移動通信に採用されることになっている。ここでは、ターボ符号の新たな展開を研究する。

マルチアクセス情報理論

マルチアクセス通信路(Multiple-Access Channel)は、複数の独立したユーザが同時通信を行なうための通信システムです。 このMACの研究には通信路自体の容量を求める研究と通信路を効率的に利用する方法についての研究があり、 本研究室では「マルチアクセス符号化」によってMACを使用する方式について研究を行なっています。 MACにおける符号化の研究には、より効率的な通信路使用を目指した符号化の研究や誤り訂正能力のある符号化の研究などがあります。